土方歳三とは
土方家は「お大尽(だいじん)」と呼ばれる多摩の豪農で、歳三は10人兄弟の末っ子として誕生。父は歳三の生まれる3か月前の2月5日に結核で亡くなり、母も歳三が6歳のときの天保11年(1840年)に結核で亡くなっている。また、長兄の為次郎は眼疾があり、次兄の喜六が家督を継ぎ、その妻・なかによって養育された。その後、歳三は実家秘伝の「石田散薬」を行商しながら、各地の剣術道場で試合を重ね、修行を積んだ。そして、歳三はその道場に指導に来ていた近藤と出会い、のちに、局長 近藤勇とともに新選組を結成し、京の都にその名を轟かせた。近藤亡き後も土方歳三は戦いを続け各地を点線、しかし、享年35歳、箱館戦争で戦死。土方歳三年表
1835年 | 天保6年 | 誕生 | |
1851年 | 嘉永4年 | 17歳 | 近藤勇と出会う |
1859年 | 安政6年 | 25歳 | 天然理心流に入門する |
1863年 | 文久3年 | 29歳 | 試衛館のメンバーと共に浪士組に参加・上洛 浪士組を決別し壬生浪士組を結成 松平容保より「新選組」を拝命する 壬生浪士組内で対立していた芹沢鴨を暗殺する |
1864年 | 元治元年 | 30歳 | 池田屋事件 |
1868年 | 明治元年 | 34歳 | 鳥羽伏見の戦いに敗れる→江戸へ撤退 甲府勝沼の戦いで惨敗 |
1869年 | 明治2年 | 35歳 | 箱館戦争にて戦死 |
どんな人物?
- 生地は多摩(現在の東京都日野市)
- 農家の10人兄弟の末っ子として生まれる
- 新撰組副長(鬼の副長として恐れられる)
- 試衛館に来るまでは「石田散薬」を行商しつつ道場破りを続けていた
- 愛刀は「和泉守兼定」
- かなりのイケメンとして知られる
- 辞世の句は「鉾とりて 月見るごとにおもうかな あすはかばねの上に照るかと」
燃えよ剣のあらすじ
「燃えよ剣」は、組織作りの異才をもって幕末最強の武装集団を作り上げた、新選組副長・土方歳三の生涯を描いた、司馬遼太郎の“幕末もの”の頂点をなす長編歴史小説。幕末の動乱期を新選組副長として剣に生き剣に死んだ男、土方歳三の華麗なまでに頑な生涯。武州石田村の百姓の子“バラガキのトシ”は、生来の喧嘩好きと組織作りの天性によって、浪人や百姓上りの寄せ集めにすぎなかった新選組を、当時最強の人間集団へと作りあげ、己れも思い及ばなかった波紋を日本の歴史に投じてゆくことに。
元治元年六月の池田屋事件以来、京都に血の雨が降るところ、必ず土方歳三の振るう大業物和泉守兼定があった。新選組のもっとも得意な日々であった。やがて鳥羽伏見の戦いが始まり、薩長の大砲に白刃でいどんだ新選組は無残に破れ、朝敵となって江戸へ逃げのびる。しかし、剣に憑かれた歳三は、剣に導かれるように会津若松へ、函館五稜郭へと戊辰の戦場を血で染めてゆく。
1966年版以来54年ぶりの映画化となるも、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2020年5月22日公開が延期に。2020年公開「燃えよ剣」登場人物とキャスト
【出典:TOHO CO., LTD.】
原作は司馬遼太郎、脚本・監督は原田眞人、主演は岡田准一。2020年公開の「燃えよ剣」には、岡田准一をはじめ豪華キャストが続々参戦!・土方歳三:岡田准一 ・お雪:柴咲コウ ・近藤勇:鈴木亮平 ・沖田総司:山田涼介 ・芹沢鴨:伊藤英明 ・松平容保:尾上右近 ・徳川慶喜:山田裕貴 ・井上源三郎:たかお鷹 ・孝明帝:坂東巳之助 ・山南敬助:安井順平 ・永倉新八:谷田歩 ・藤堂平助:金田哲 ・斎藤一:松下洸平 ・山崎烝:村本大輔 ・原田左之助:吉田健悟 ・岡田以蔵:村上虹郎 ・糸里:阿部純子 ・ジュール・ブリュネ:ジョナス・ブロケ ・七里研之助:大場泰正 ・佐藤のぶ:坂井真紀 ・佐藤彦五郎:山路和弘 ・外島機兵衛:酒向芳 ・新見錦:松角洋平 ・久坂玄瑞:石田佳央 ・桂小五郎:淵上泰史 ・中島登:渋川清彦 ・大沢逸平:マギー ・宮部鼎蔵:三浦誠己 ・伊東甲子太郎:吉原光夫 ・市村鉄之助:森本慎太郎 ・清河八郎:髙嶋政宏 ・丸十店主:柄本明 ・本田覚庵:市村正親映画「燃えよ剣」予告映像
「新選組」土方歳三の知られざる真実を描く、歴史スペクタクル超大作「燃えよ剣」。90秒の予告映像と30秒の特報映像があります。ご覧になりたい方はこちら。映画「燃えよ剣」公式サイトはこちら司馬遼太郎とは
【出典:そごう・西武】日本の小説家、ノンフィクション作家、評論家である司馬遼太郎(本名、福田 定一)。産経新聞社記者に在職していた際に、『梟の城』で直木賞を受賞し、以後は歴史小説を一新する話題作を続々と発表。司馬氏の筆名の由来は「司馬遷に遼に及ばざる日本の者」から来ています。代表作には、『竜馬がゆく』『燃えよ剣』『国盗り物語』『坂の上の雲』などがあり、彼の作品の世界観は、面白いものと美しいものの両方が多く存在する。また、『司馬遼太郎全集』もある。1923年:大阪府大阪市生まれ
1960年:『梟の城』で直木賞受賞
1963年:『竜馬がゆく』で菊池寛賞を受賞
1964年:『燃えよ剣』発売
1965年:『国盗り物語』で菊池寛賞を受賞
1993年:文化勲章を受章
1996年:享年72でこの世を去る