老け顔に、顔の皮膚のたるみ…、この原因のひとつに、じつは骨密度が深く関わっています。
そこで、知ると誰もが試したくなる老け顔、たるみ、しわとサヨナラするための運動や骨密度との関係を紹介。
この運動、道具も費用もゼロなうえ、肥満を抑えるチカラもあるのだとか。
年齢より老けて見られるという方、若々しくありたいと頑張っている方、最新のスキンケア用品もいいけれど、骨密度にも注目してみてはいかがでしょう。
老け顔と骨密度の関係
女性は50歳前後から更年期に入り女性ホルモンが減少します。
すると、それに伴い骨密度も低下し骨折しやすくなったりするのだが、この骨密度の低下が老け顔にも関係しているらしいのです。
女性の老け顔は女性ホルモンの減少による骨密度の低下が関わっています。
アメリカで行われた研究によると、年代だと60歳くらいからガクッと骨密度が減るのだとか。
しかし、顔の骨は残念ながら、それよりずっと早く40代くらいから骨密度が減ってくるそうです。
腰骨 ⇨60代で骨密度低下
頭蓋骨 ⇨40代から骨密度低下
ここで大事なのは、骨密度が減ってくると骨がスカスカになるというだけでなく、骨が縮んで小さくなること。
飛田先生によると、顔の骨が小さくなってしまうと皮膚とか皮下組織がだんだんたるんでくるのだが、頭蓋骨が縮むことで目がくぼんだり、あごが小さくなったり、頬骨が低くなるのだとか。
そうすると、ほうれい線やマリオネットライン(口の両脇から下に伸びる2本の溝で、 腹話術の人形に見えることからこの名前がつきました。)、フェイスラインがダボついてしまうなどの現象が起こるようです。
頭蓋骨が縮むと
①こめかみがへこむ
②アイホール(眼球と骨のくぼみに沿った部分)が大きくなる
③頬骨が小さくなる
④あごが小さくなる
【飛田 砂織医師ってどんな人】
東京大学・北里大学の救命救急センターで専門医としての経験を持ち、現在は美容皮膚や女性ホルモンなどの抗加齢医学のドクターです。飛田先生のブログはこちら
【参考元:ホンマでっか!?TV】
こんな人は骨密度が低下にしくい!
スリムな体型って憧れますよね。
しかし、飛田先生によると、肥満の方のほうが骨密度が減りにくいとのこと。
要は、太っている人の方が骨密度が低下しにくいというわけです。
そうすると、骨密度の低下を防ぐためには脂肪をつけるといいの?と なりますよね。
いえいえ、その必要はありません。
その対策法については次をご覧下さい。
骨密度の低下を防ぐ方法とは!
骨密度の減少を防ぐのに有効なのがかかと落とし体操!
骨密度低下の予防法は「かかと落とし体操」
飛田先生がすすめるこのかかと落とし体操は、骨を作るためのオステオカルシン(骨形成の要素を持つ)という物質が、骨に衝撃を与えると分泌されるそうです。
やり方はとってもシンプル!
簡単!かかと落とし体操のやり方
①まず、立ったままの体勢で、肩幅に両足を開く。
②つぎに、足のかかとだけを上げてストンと下ろす。
これを1日30回以上行うのが理想。
以上、たったこれだけです。
ただ注意したいのは、かかとを下ろすときにズドンと落としすぎないこと。強すぎるとかかとを痛めてしまう原因になるので気をつけましょう。
ストンと下ろすだけで体重の2倍の負荷がかかとにかかるようなので、くれぐれも強く落とさないように!
また、膝や腰が悪い人は無理は禁物、主治医の先生に相談してからにしてください。
飛田先生によると、1日たった30回の「かかと落とし」を続けた方の中には、オステオカルシンが約1.4〜1.5倍に増えた方もいるのだとか。
老け顔の原因のひとつ骨密度の低下を予防する「かかと落とし」体操なら、簡単に取り組めそうですね。
【まめ知識】
オステオカルシンとは、骨の中に含まれるタンパク質の1つです。(参考元:九州大学)
かかと落とし体操で脂肪細胞が小さくなる?!
骨に衝撃を与えると分泌されるオステオカルシンですが、なんと、肥大化した脂肪細胞を小さくする働きもあるようです。
じつは、オステオカルシンは肥満を抑える効果があるとされ、今、注目を集めている物質で、各国の研究者がしのぎを削っているんです。
この研究で、世界を1歩リードしたのが九州大学大学院。
オステオカルシンをメスのマウスに投与した実験では、メスの脂肪細胞が小さくなったことを確認。
【出典:NHK NEWS WEB】
一方、オスの脂肪細胞は大きくなったそうです。原因としては、男性ホルモンが影響したものと考えられているようです。
【参考元:NHK NEWS WEB】
まとめ
顔のたるみやしわの要因のひとつに骨密度の低下が関わっていたなんて驚きですね。
たるみやしわが多ければ、老けて見える原因にもなります。
また、骨密度が低くなると骨折のリスクも高くなります。
道具も費用もかからない「かかと落とし」運動を日常に取り入れ、骨密度アップを目指してみてはいかがでしょう。