焼酎の基礎的な知識や特徴、酒器に飲み方、通のたしなみ方など、焼酎好きならきっとハマる焼酎のはなしを紹介。

「美味い焼酎が飲みたい!」
「自分好みの焼酎を見つけたい!」
「もっと焼酎のことが知りたい」

という際に役立つ、焼酎の雑学や製品情報をたっぷりとお届けしていきます。




焼酎とは

焼酎はアルコール発酵したもろみを、清酒のように圧搾せず、ウィスキーやブランデーのように蒸留して造られたものです。

焼酎の語源

日本においては18世紀頃から焼酎という表現が定着したようで、それまで”焼酒”と今の焼酎の両方が混用されていたのは、中国では熱を加えるという意味で”焼”の文字を使い蒸留酒を「焼酒(シャオジュウ)」と呼んでいた名残とも言われています。

焼酎の「焼」という文字は、モロミを加熱し沸騰させてつくるという蒸留酒の基本的な作業で、「酎」は濃い酒という意味。

何をきっかけに焼酒が”焼酎”になったのかは不明のようですが、一説では中華音で”酒”はチュウと発音されているところから、日本では字義と音訓を混同して使われるようになったため”焼酎”になったのではないかとも言われています。

焼酎の単位

日本では焼酎に限らず、液体や穀物類の体積を量る場合「石」という単位を使用することが、今でも普通に行われています。

明治時代に一石は約180リットルと定められ、1石=10斗=100升=1000合=180リットルという単位になっています。

※1合は180ミリリットル

麹(こうじ)とは

麹(こうじ)とは、糸状菌の一種である麹菌を穀類で生育させ、酵素を分泌させたもの。

麹そのものは、でんぷん質を分解・糖化させ、グルコースという物質を作り出し、このグルコースを酵母が分解するとアルコールが発生します。

焼酎の黄・黒・白ってなに?

焼酎のラベルで見かける、“黒○○” “白○○”という銘柄で、この色の違いはその焼酎に使っている「種麹」を表しています。

種麹の種類は、黄・黒・白で、この種類によって銘柄がつけられ、麹づくりは、焼酎造りの第一歩。米に菌をまとわせた種麹から麹をつくります。

黒麹

黒麹【出典:河内菌本舗】

河内源一郎による発見で焼酎造りに光!

起源は、泡盛に使われる麹菌で、 鹿児島税務署監督局で焼酎の製造指導をしていた初代 河内源一郎が、鹿児島よりも暑い沖縄で造られている泡盛にヒントを求め、明治43年に黒麹の分離に成功。クエン酸を分泌するため、安全な焼酎造りの幕開けに。

芳醇な香りと、ガツンとインパクトのある『味わいとコク』、そして飲んだ時のキレの良さなど、深みのある独特な強い個性が特徴で、全国的に知られる“黒霧島”や“黒伊佐錦“などに用いられています。

白麹

黒麹【出典:河内菌本舗】

軽やかな口当たりが、昭和の全盛期を担う麹菌!

なんと、黒麹菌の突然変異から誕生した麹菌で、初代 河内源一郎が、もっと万人受けする焼酎は造れないものかと研究を続け、黒麹の胞子の中にポツンと異なる色の胞子を発見(大正13年)し、分離して純粋培養に成功しました。

実際は褐色ですが、黒麹より色白なことから「白麹」と呼ばれています。

黒麹と同様、クエン酸をつくり、柔らかな甘みのある味わいと芋らしい優しい香りが漂う、キレがよく爽やかな焼酎になります。

黄麹

麹菌【出典:河内菌本舗】

黄麹は、通常清酒、日本酒造りに用いられ、クエン酸をつくらないため腐敗しやすいことから、焼酎造りには不向きとマイナーな存在に。

ただ、温度と衛生の管理をすれば淡麗で爽快な焼酎となり、日本酒を思わせるフルーティーな香り、味わいとなることから、黄麹を使用した焼酎が最近注目を集めています。

芋の香りは抑え目で、淡麗で気品ある一品に仕上がるのが特徴です。

おすすめな黄麹焼酎


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前田利右衛門
参考価格:¥2,683

清酒の仕込み麹である「黄麹」を使用。芋焼酎と思えないワインの様なフルーティな味わいが特徴。

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濱田酒造 伝 黄麹仕込み 芋
参考価格:¥4,062

鹿児島県産の黄金千貫を黄麹で甕仕込み、木桶蒸留、甕貯蔵の伝統的な昔造りを再現した辛口の焼酎。

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宜有千萬(よろしくせんまんあるべし)
参考価格:¥2,585

日本酒「八海山」の醸造技術を取り入れ、清酒酵母と黄麹を使用し「三段仕込」を行なった本格米焼酎。もろみの発酵途中に新鮮で高品質な清酒粕を加えることにより、清酒蔵ならではの上品な飲み口に。また、2年以上の貯蔵による、円熟したまろやかさが持ち味です。

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蒸留の種類と特徴

蒸留とは、水とアルコールの沸点の違いを利用し、よりアルコール度数を高める工程のこと。

水の沸点は100℃、蒸発して蒸気となり、その蒸気を冷やすとまた水に戻ります。同様に発酵によってできたもろみ(酒・ウォッシュ)を蒸留すると、沸点が78度であるエチルアルコールが水分より早く蒸気となり、この蒸気を冷やし集めることでアルコール濃度の高い液体を得ることができます。

そして、以下は蒸留の種類です。

常圧蒸留 蒸留機が歴史の中に初お目見えした古代メソポタミア文明時代から現在まで継承されているオーソドックスな手法で、蒸留したい液体に熱を加え、その蒸気を集めるシンプルな蒸留のやり方です。

普通に湯を沸かすように90℃~100℃まで加熱し、沸点の高い成分が一緒に抽出されるため芳醇な風味を持つ焼酎が出来きます。

減圧蒸留 その名のとおり、蒸留釜の内部の気圧を下げて蒸留する方法で、泡盛や焼酎で使われる減圧蒸留機は、だいたい40~50度で沸騰する仕組みになっています。

蒸気釜の中の圧力を下げ50℃前後の低温で蒸溜を行うため雑味成分が少なく、クセがなく、口当たりも軽やかな、いわゆる淡麗系のソフトな味わいになります。

初垂れ ハナタレと読む。焼酎を蒸留するときの初留部分。全蒸留のわずか1~3%程度しか取れない、とても希少価値が高い焼酎。度数が高くて、香気成分が豊富。

常圧蒸留、減圧蒸留それぞれに良い個性があり、どちらかが優れているという判断はできません。

ですから、好みはあなた次第ということに。




焼酎の原料と特徴

焼酎の原料は「いも」をはじめ、「米」、「麦」、「泡盛」、「そば」、「黒糖」などさまざまあります。

ここでは、原料の風味や味わいの特徴を紹介していきます。

いも

芋(焼酎)

江戸期、享保の大飢餓で薩摩の人々を救ったさつま芋はやせた土地でも育つ食物として重宝されました。

日本には17世紀末にフィリピン、唐(中国)、琉球を経て薩摩藩に伝わったため、唐芋(からいも)とも呼ばれており、主な産地は、鹿児島県や宮崎県南部など、九州南部と東京都伊豆諸島です。

現在は県内で40種類ほど栽培されており、そのうち、焼酎の原料として最も多く使われているのが、デンプン質の多い「コガネセンガン(芋)」で、この他に、ベニサツマ、ベニアズマ、ジョイホワイトなどもあります。

中でもジョイホワイトは、焼酎原料用として品種改良で生まれた文字通り皮も中身も白い、“芋臭さ”のない芋で、これで造ったいも焼酎は淡麗な味わいになります。

風味・味わいの特徴
いも焼酎は蒸し焼きにしたさつま芋の香りがあり、原料の特徴がそのまま風味に現われ、その風味はさつま芋特有のソフトで甘味があり、水または湯と焼酎をどのような割合で混ぜ合わせても、風味のバランスがくずれない特徴をもっています。

1782年に薩摩を訪れた江戸後期の有名な医者・橘南谿(たちばななんけい)は、芋焼酎を飲み「味、はなはだ美なり」と、そのおいしさを絶賛しています。

米(こめ)

米(焼酎)

日本の食生活の主役であるお米は、主食としてだけでなく、焼酎の原料としても長く重宝されてきました。

たとえば、多くの焼酎ではアルコール発酵させるための麹(こうじ)造りにお米が使われ、それをベースに次の製造段階で芋・麦、そばなどの各種焼酎に分かれていき、最後までお米を使ったのが米焼酎です。

米焼酎は、とことん日本の主食にこだわった焼酎でもあります。

また、その中で代表格である「球磨(くま)焼酎」は、美しい景色と水が自慢の球磨地方(熊本県)で育まれただけあって、旨みにコクがあって飲みごたえがあります。

全国津々浦々で米造りが行われているのと同様に、米焼酎造りも今では全国的になりました。主な産地は、熊本県球磨地方、全国の各県です。

風味・味わいの特徴
伝統的な製法によって造られた米焼酎は、風味が濃醇で丸味があるのが特徴ですが、最近は、ソフト化嗜好(しこう)に対応して軽快な風味の製品が多くなっています。

・ソフトタイプ:吟醸酒特有のフルーティーな香りと淡麗な味わいが特徴
・ハードタイプ:米特有の香りと濃醇な丸味があるのが特徴

麦(焼酎用)

麦は米(コメ)と並び、人間が最も重宝してきた食物で、主食としてだけでなく、世界的でも多くの酒類の原料として使われてきました。

麦は銘酒づくりに欠かせない世界的な穀物であり、もちろん本格焼酎の原料にもなっています。

麦焼酎が日本で最初に誕生したのは、長崎県の壱岐島の地では麦を常食する習慣があり古くから麦焼酎を造っていました。壱岐の麦焼酎は、麦3分の2と米麹3分の1を原料にして造られます。

その後、麹も仕込みも大麦でおこなう「麦100%」の大分麦焼酎が誕生し、全国に一大ブームを巻き起こしました。

主な産地は、九州全県(特に大分県)と 長崎県壱岐島です。

風味・味わいの特徴
麦焼酎は麦特有の香りがあり、まろやかで甘味ある、淡麗で軽やかな風味が特徴で、ライト感覚で楽しめる焼酎として多くのファンを魅了しています。

・ソフトタイプ:特有の香りと軽快な甘味が特徴
・ハードタイプ:麦特有の香ばしい香りと濃醇な旨味が特徴

泡盛

泡盛はインディカ種と呼ばれる細長い粒をした硬質のタイ米を原料に、沖縄原産の黒麹菌(アワモリコウジカビ)を使用し発酵させた醪(もろみ)をそのまま一度だけ蒸留した、いわゆる全麹仕込みの蒸留酒で、単式蒸留焼酎(旧焼酎乙類)の一種です。

日本最古の蒸留酒でもある泡盛は、500年以上も前の15世紀に当時シャムと呼ばれていたタイから酒とともに製法が伝わったと考えられています。

ちなみに、1853年に琉球を訪れたアメリカのペリー提督は晩餐会で飲んだ泡盛を「芳醇で、まろやかに熟していた」と絶賛したといわれています。

泡盛は、琉球王朝時代から外交には欠くことのできない酒だったようですね。

主な産地は、いわずと知れた沖縄です。

風味・味わいの特徴
他地域の米焼酎とは製法が異なるため、泡盛特有の風味を持っており、特に3年以上貯蔵し、熟成期間を長くして造った古酒(クース)泡盛は、アルコールの刺激が和らぎ、こくや独特の香りと濃厚な丸味が出てうまくなることから珍重されており、一般的には、10年程度までは貯蔵期間が長いほど上質になるとされています。

また、泡盛は他の焼酎よりアルコール分の高い製品が多く、最高43度までの製品から、そのまま飲むことを前提に水割りされた12度程度のものまで市販されているため、幅広い飲み方が楽しめます。

ストレートや水割りをはじめ、お湯割り、炭酸割りのほか、地元では烏龍茶割り、牛乳割り、コーヒー割り、沖縄特産品を使用したシークヮーサー果汁割りにウコン割りなどでも飲まれています。、また、カクテルベースとしても用いられ、様々なレシピのカクテルも楽しめます。

・ソフトタイプ:泡盛特有の香りと濃醇でキレの良い旨味が特徴
・ハードタイプ:長期熟成した古酒(クース)は独特の香りと濃厚な丸味、旨味が特徴

そば(蕎麦)

中国・朝鮮から日本に渡ってきたとされている「そば」の原産地は東南アジア北部といわれています。

奈良時代以前から食用として栽培されてきた歴史ある「そば」は、雑草のような強い生命力を持つ食物ですが、お酒の原料となったのは、ずっと後のこと。

また、「そば焼酎」として、宮崎県で誕生したのも昭和48年頃と本格焼酎の中でも新顔です。

主な産地は、宮崎県、長野県、全国の各県です。

風味・味わいの特徴
「そば焼酎」は、独特なコクとやわらかくほんのりとした甘味が特徴。めん類のそばのあっさりとした食感が日本人に合うように、口あたりがよく、さっぱりとしたなかにコクがありふんわりとした飲みやすさも特徴です。

黒糖・その他

黒糖焼酎

黒糖焼酎はサトウキビから作られる黒糖を原料とした、奄美諸島の特産品。

昭和28年〜奄美群島が日本に復帰するにあたり、酒税法の特例通達で米こうじを使用することを条件に、奄美群島だけに黒糖を使った焼酎製造が認められました。

長寿の島としても知られるこの地方では、お酒といえば黒糖焼酎で、健康に良いお酒として、今では全国的に知られています。

黒糖の原料となるサトウキビは、糖度が最も高くなる2月頃に収穫され、焼酎は黒糖と米麹を使い仕込まれます。その刈り入れの風景は奄美の島々の風物詩のひとつでもあります。

主な産地は、鹿児島県奄美群島です。

風味・味わいの特徴
黒糖の甘い香りと米こうじ由来の風味が楽しむならストレートロックで、香りやコクが楽しむなら、奄美黒糖焼酎の良さを一層引き立てるお湯割りで、味や香りもすっきり爽やかに楽しむなら水割りで、カクテルにして楽しむなら奄美の果物を使ったプラム割り・ パッション割り・タンカン割りなどがおすすめです。

ほのかな黒糖の甘さと軽い口当たり、さわやかな飲み心地。

その他

あずき焼酎

じつは、本格焼酎の中にもユニークな原料を使ったものがいっぱい。

酒粕に、あしたば、あずき、あまちゃづる、アロエ、ウーロン茶、牛乳、脱脂粉乳、ホエイパウダー、梅の種、えのきたけ、おたねにんじん、かぼちゃ、ぎんなん、くず粉、くまざさ、くり、グリーンピース、こならの実、ごま、サフラン、サボテン、しいたけ、しそ、大根、たまねぎ、つのまた、つるつる、とちのきの実、トマト、なつめやしの実、にんじん、ねぎ、ピーマン、ひしの実、ひまわりの種、ふきのとう、べにばな、ほていあおい、またたび、抹茶、まてばしいの実、ゆりね、よもぎ、落花生、緑茶、れんこん、わかめ、こんぶなど、じつに、その種類は豊富。

原料が違えば風味や味も変わるだけに、焼酎の楽しみ方は幅広く、そして、奥深いものがありますね。

これまで出会ったことのない焼酎を追求したいという際は、ユニークな原料を冒険してみては。

焼酎ブームのお話し

焼酎雑学のひとつとして知っておくと、誰かと飲み交わす際に盛り上がるかもしれない「焼酎ブーム」のおはなしです。

🔵第一次焼酎ブームは昭和40年代後半

戦後、焼酎の配給制が終了し、やがて味わいを求める時代となりました。

満を持して白麹が国内販売されると、当時の黒麹にはない軽やかさが評判となり、南九州では白麹の焼酎が人気急上昇!

第一次焼酎ブームにつながっていくのでした。

🔵昭和50年代後半、甲類焼酎で第二次焼酎ブーム到来

🔵平成12年頃、第三次焼酎ブームで黒麹の焼酎が全国に広がる!

味の差がそれほどなかった白麹全盛期ですが、ひたすら飲みやすい甲類焼酎ブームを経て、個性的な焼酎を求める時代へ突入。

洗練された新しいタイプの黒麹菌が登場すると、第三次焼酎ブームが巻き起こり、 黒麹の焼酎が脚光をあびることに。

🔵平成22年頃、レアな黄麹造りに注目が!

冷蔵設備などなく、温度管理ができなかった頃は敬遠されていた黄麹ですが、 衛生的に環境が整う現代に入ると、これまでにない酒質を追求する蔵元が、黄麹の焼酎造りに果敢にチャレンジ!

小さな波ながらも、黄麹ルネサンスが起きています。

本格焼酎の「本格」と甲乙

あなたの飲んでいる焼酎に「本格」の表示がありますか?

焼酎は、酒税法で製法上の分類により、連続式蒸留焼酎(焼酎甲類)と単式蒸留焼酎(焼酎乙類)の2種類に分けられています。

自然の原料を使い、昔ながらの製法で造られるのが単式蒸留焼酎(焼酎乙類)で、「本格焼酎」と呼ばれ、そのうち沖縄県特産のものを「泡盛」といいます。

単式蒸留焼酎は蒸留機の構造が単純であるため、原料の香味成分が溶け込みやすく、特有の芳香と風味があり、その歴史は500年余、伝統の製法を受け継いで造られてきた本格派の焼酎であることから「本格焼酎」と表示され、そう呼ぶようになりました。(酒税法第3条第10号イ~ホ)

ちなみに、単式蒸留焼酎の中でも黒こうじを用いた沖縄特産の焼酎は「泡盛」といいます。

「本格焼酎と泡盛」は、澱粉質原料(穀類、芋類)や糖質原料(黒糖、なつめやし)を発酵させ、これを蒸留したもので、米焼酎、いも焼酎、麦焼酎、黒糖焼酎など日本の伝統的な蒸留酒で、ストレートでも、割って飲んでも、味や香りの変化がなくおいしさを十分に堪能でき、低カロリーで、酔い覚めさわやかなお酒です。

また、血液をサラサラにしてくれるヘルシー効果もあります。

本格的に堪能したい人は、お求めの際に「本格」の表示のある焼酎を!

焼酎の酒器で美味しく飲もう!

せっかく飲むなら、焼酎酒器で通な気分に…。

数百年の歴史がある本格焼酎には各地に酒席を彩どる伝統の酒器があります。

焼酎を楽しむなら見た目も美味しくなる酒器にこだわってみるのもひとつ。

あなた好みの酒器を見つけてみてはいかがでしょう。

チョカ

チョカ

チョカは鹿児島の焼酎用酒器。
主に縦長の形が多い日本酒のとっくりとは異なり、平たくどっしりとした安定感のある器です。

”西遊記”では「質厚く、色も薄黒く、烈火にかけて破るることなし」と橘南谿が書いています。

昔は、使った後もあまり洗わずに焼酎を繰り返し注ぐことで、使い込むたびに酒器の赴きに風格が備わり焼酎独特の旨みも増すといわれていたそうです。

また、注ぎ口がイノシシの牙に似ていることから「猪牙(チョカ)」という説、沖縄が琉球王朝時代酎家(チュウカァ)と呼ばれていたのが鹿児島の「ちょか」になったという説もあるようです。

沖縄の酎家と鹿児島のチョカの違いはツルの部分と焼成温度にありますが、酎家のツルは陶製で胴体に固定されてるため細工が難しく、また壊れやすいので、沖縄が本土に復帰する(昭和47年)前まで一流料亭で使われていましたが、今では姿を消し、カラカラに替わりました。


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カラカラ(沖縄・鹿児島)

カラカラ【出典:amazon

沖縄では “からからー” 、熊本球磨地方では “がら” とも呼ばれる酒器で、語源は諸説あり、古いものには中に陶玉が入っており、振るとカラカラ鳴るためという説や、酒好きな坊さんが、丸餅にヒントをえて、絶対に倒れない徳利をつくったところ「貸せ貸せ(カラカラ)」と評判になったので、そう名付けたという民話が宜野湾に残っているなど諸説あるようです。

姶良郡加治木町に所在する弥勒窯跡からは5~6個のカラカラが出土したことも。

重厚感のあるチョカに対してやわらかで華やかな印象のものが多いカラカラは、白磁の表面に緑、飴色の釉薬を施したものを三彩と呼び、明治の頃から焼かれたと言われています。

カラカラは沖縄で創作された酒器ですが、これが鹿児島のカラカラ、熊本のガラと、北へ伝えられていくうちに、丸餅形の胴高が高くなり、注ぎ口や首が伸び、直火で燗も注ぐことができる磁器製にかわり、本格焼酎が南から伝えられていったことを示す証拠の一つです。

鹿児島のチョカの焼成温度は酎家より高く、火にかけて燗ができますが、沖縄の酎家やカラカラは火にかけると割れてしまいます。暑い沖縄では暖める習慣がありません。宮崎県には炉端に差して欄をつけた日向チロリが変形した鳩徳利があり、南から北ヘ、清酒文化圏に本格焼酎が普及していくにつれ、清酒用の酒器が共用されるようになりました。

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鳩徳利(八丈島)

鳩徳利
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鳩徳利はその名の通り、鳩の形に似せてつくった徳利で宮崎県にもあります。

そらきゅう

そらきゅう
【出典:amazon

そらきゅうは、おちょこの底が円錐型に尖った形の酒盃で、酒宴で古くから用いられた遊び心ある盃で、焼酎がはいったまま置くと倒れて酒がこぼれてしまうため注がれたら飲み干さないと、こぼれてしまうユニークなぐい呑みです。

「それ飲め!」と差し出され「きゅっ」と飲み干すことが語源とされています。

また、そらきゅうの底には穴をあけたものもあり、いずれも飲み干さなければならない細工になっています。

「なんこ」という、二人で向かい合って座り、相手が手に棒を何本持っているかを当てあい、負けたほうはそらきゅうの焼酎を飲むという豪快な飲み比べゲームもあります。

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琉球ガラス(沖縄)

琉球グラス【出典:amazon

カラフルな色を楽しめる南国気分たっぷりの琉球グラスは、でこぼこした質感のもの、気泡が入ったものなど個性が満載!

お気に入りの琉球ガラスを眺めながら焼酎を一杯、家飲みの楽しみがひとつ増えそうですね。

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健康・美容に嬉しい焼酎効果とは

焼酎効果でもっと元気に、もっと綺麗に!

焼酎の血液サラサラ効果

焼酎は濁った血液をサラサラにしてくれると言われています。

脳梗塞などを引き起こす恐ろしい血栓症は、血管の中の血塊が原因になっており、この血塊を溶かすには固まった血栓を溶かす酵素プラスミンが必要。主に肝臓で合成されるプラスミノゲンが活性化されてプラスミンとなるのですが、焼酎成分がプラスミノゲンの活性化につながると言われています。

実験では、焼酎飲酒後の血液内血栓溶解酵素の量は、他のアルコール類に比べ群をぬいて焼酎が多くなっているという結果が出ています。焼酎に含まれるどの成分が作用しているかはまだ特定できていないようですが、今後の研究成果が待たれますね。

この血栓予防効果は外食が多い現代人の強い味方。適量の焼酎を美味しく飲んで、毎日の健康に役立たせてみてはいかがでしょう。

血栓溶解機能比較実験は以下のような結果となっています。【1人当たり30~60ミリリットルの酒を10分間で飲み、1時間後に測定】

グループ 人数 血栓溶解酵素の活性 pyro-Glu-Gly-Arg-pNA 水解活性 (nmolpNA/dl)
酒を飲まなかったグループ 113 478
本格焼酎を飲んだグループ 62 1,160
日本酒を飲んだグループ 37 855
ワインを飲んだグループ 37 801
ビールを飲んだグループ 41 712
ウイスキーを飲んだグループ 18 510

(倉敷芸術科学大学 須見教授)※鹿児島県酒造組合連合会主催の講演会資料より

焼酎は低アルコール、低カロリー、糖分ゼロ

焼酎のアルコール度は25度が一般的。蒸留酒としては世界の酒類の中でも低い部類で、飲む際にはこれに同程度のお湯や水を加えるため、ワインと同程度のアルコール度数となります。

また、焼酎は糖分ゼロで、カロリーも低め。お湯割で飲むと更にアルコール度数もカロリーも下がり体に無理なくやさしいアルコールの摂取ができるのです。

焼酎は体をやさしく温め、お肌もいきいき!

美しい素肌は、全身を流れる皮膚の下の血液が作り出しているといっても過言ではないでしょう。

血管は、精神的ストレスによっても収縮して血行が悪くなり、お肌のくすみやシミの原因にもなります。お酒が百薬の長といわれてきたのも全身の血の流れを促す作用があるからで、日々の緊張を和らげ、頬がきれいな桜色になるのも血液の循環がよくなっている証拠です。

女性やお酒に弱い人でも、体に負担のない量でお酒の効果を期待できるのが、焼酎のうれしいところかもしれませんね。

焼酎の美味しい飲み方

焼酎の本場、鹿児島の飲み方やお湯割りなど、焼酎の美味しい飲み方を紹介します。

”黒じょか”でちょっとカッコよく一杯

焼酎じょか【出典:amazon

黒じょかは、鹿児島の焼酎用酒器。
前もって割り水したいも焼酎を入れ、炭火などでお燗してチョク(猪口)で飲むのが通の飲み方。

鹿児島では、このじょかという焼酎専用の温める酒器で飲んでいる人がたくさんいます。

黒じょかに好みの割合で焼酎と水を入れ一晩から数日置き、飲む時にその黒じょかをじっくりと火にかけて温めて飲みます。

ちなみに、時間を置くことで、アルコールと水がよくなじみまろやかな味わいになるようです。

正しいお湯割りの作り方

お湯割りを作るとき、あなたはお湯が先?それとも焼酎が先?

じつは、どちらを先に入れるかで焼酎の味が違ってきます。

先に焼酎を入れて後からお湯を入れると、対流が悪いため上の方が熱くなり、蒸気が出やすくなります。その蒸気にアルコールが多く含まれているため、ツーンとした刺激を感じることも。

そして、お湯を先に入れて、後に焼酎を入れると対流がよいため均一に混ざり、味がマイルドになります。

お湯割りがはじめての方、飲み比べをして違いを確かめてみてはいかがでしょう。

焼酎&酢の組み合わせ

近ごろ人気のもろみ酢をお好みで焼酎、水に加えてみませんか。

夏はすっきりさわやかに、冬場はお湯割にして飲めば疲労回復効果も。

もともと、もろみ酢には疲労のもとである乳酸やビルビン酸の生成を抑える作用があるため、飲んだ後も悪酔しにくく、血液サラサラ効果で翌朝はすっきりします。

もろみ酢とは
もろみ酢は、沖縄の地酒「泡盛」や「焼酎」を造る際の製造過程でできる天然醸造酢で、「疲労回復」、「ダイエット」、「美容」などに効果があると言われており、クエン酸を主体にアミノ酸を豊富に含んでいます。

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適量ってどれくらい?

適量というのは個人差がありますが、ビールだとだいたい大ビン一本、日本酒なら約一合、本格焼酎のお湯割りで二~三杯くらいです。

特に本格焼酎は、お湯や水で濃さを調節できるので、自分のペースで、またその時の体調に合わせて調節しやすいため、郷土料理などと合わせて、楽しく飲めるお酒としておすすめです。

焼酎は二日酔いしないって本当?

他の醸造酒にくらべ、焼酎は二日酔いしにくいというのが通説になっていますが、その根拠は、「水や果実で割って飲むから」 「梅干をいれるから」など様々で、蒸留することによって余計な成分が除かれるため、肝臓がアルコールを分解しやすくなるためだと言うのが、一般的な説のようですが果たしてどうなのでしょうか?

日本酒造組合中央会の濱田由紀雄理事によると、「本格焼酎が悪酔いや二日酔いになりにくいのは、多くの方の実感でしょう。蒸留酒一般に不純物が少ないことや、天然の原料から作り一切の添加物を使用しないので、二日酔いの原因物質であるアセトアルデヒドが速く分解されるためではないか、と考えられます」とのこと。

また、鹿児島大学などの研究グループが、「夕食時にビール、清酒、焼酎、水をそれぞれ飲んで比較した結果、焼酎は、血中アルコール濃度、血糖値、インスリン濃度、それぞれの上昇が抑えられた」という論文を発表しています。

血中アルコール濃度が急上昇しなければ、酔い方がおだやかとなり、さわやかな酔い覚めに繋がると考えられ、また、食後血糖値やインスリン濃度の上昇を抑えられるなら、糖尿病患者や予備軍にとっても大きな朗報なのだとか。

悪酔いや二日酔いになりにくいと言われている焼酎ですが、やはり飲み過ぎは禁物です。

最後に

お湯割りや水割り、カクテルとバリエーションも豊かな焼酎は、価格も手頃なものが多く、しかも美容や健康にも良いことから今や焼酎ブームというより、好まれるお酒として定着しています。

原料とされる種類も豊富な焼酎、今宵は、好みの酒器で、これまで試したことのない味を冒険してみるのもよいかも…。

🔵お酒は20歳になってから。
🔵お酒はおいしく適量を。
🔵飲酒運転は法律で禁止されています。
🔵妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に影響する恐れがありますので、気をつけましょう。

【参照元】
◾️吹上焼酎株式会社:http://www.fukiage.co.jp/index.html
◾️日本酒造組合中央会:https://www.honkakushochu-awamori.jp/
◾️河内菌本舗:https://www.kawauchi.co.jp/
◾️琉球泡盛:https://okinawa-awamori.or.jp/awamori/knowledge/proof/
◾️鹿児島県酒造組合奄美支部・奄美大島酒造協同組合:http://www.kokuchu.com/