年々増え続けるいじめの問題は、子供自身だけでなく、お子さんを持つ親御さんも気になりますよね。

先日、ある報道番組でいじめ問題の新たな取り組みが放送されていました。

今回は、報道番組で取り上げられた内容をもとに、プラスαで調べた情報をお伝えしていきます。

【関連記事】🔍新しい”不登校”のカタチ|通信制を積極的に選ぶ生徒が急増中するワケとは


米国シリコンバレー発祥のUdemyは、学びたい人と教えたい人をつなぐCtoCの学習マーケットプレイスです。

いじめの発生件数はこの9年で3倍に

文部科学省が発表した平成28年度のいじめに関する調査によると、

いじめ認知(発生)件数の推移は、H19年度は10万1097件だったのが、年々増え続けH28年度は過去最多の32万3808件と、この9年間で3倍以上になっています。

文部科学省いじめ調査出典:文部科学省 平成28年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」

そして、いじめられた生徒の相談状況を見てみると、 

  • 担任の先生に相談 約25万人
  • 親(保護者など)に相談 約7万7000人
  • 友人に相談 約2万3000人
  • 誰にも相談してない 約2万人

誰にも相談していない というお子さんが2万人以上もいることがわかりました。

いじめにあっているお子さんが、実は親にも相談できない、ましてや学校に相談するということがすごく難しいことなのだと感じますよね。

いじめの早期発見・解決をめざすSTOPit(ストップイット)

誰にも相談できない。

このような状況を打開すべくしてできたのが、いじめの早期発見・解決をめざすアプリ、STOPit(ストップイット)というアプリなんです。

すでに千葉県柏市、野田市など関東を中心に7つの自治体計63校で導入されていて、昨年5月から導入した柏市ではメールや電話のおよそ10倍の相談件数があり、相談しやすくなったことが分かります。

このアプリでは、いじめにあった生徒やいじめを見かけた生徒が学校を通り越して直接 教育委員会の担当者に相談することができます。

流れは、
いじめの被害にあっている生徒(STOPitで直接相談)⇒ 教育委員会 (働きかけ指導)⇒ 学校(先生や生徒) 

つまり、学校管理指導する立場の教育委員会から働きかけてもらえるため、だれが相談したのか、先生や友達に知られないというメリットがあります。

また、相談は名前を知られない匿名でできるため、相談のしやすさにもつながっています。

全国の公立校では初めて全市立中学20校(対象生徒約1万人)に導入した千葉県柏市では、いじめ件数の減少について、「アプリが早期発見や抑止効果に結びついていると思う」と評価しています。
詳しくはこちら「アプリ効果 いじめ減少」

STOPit(ストップイット)の使い方

では、どうやってこのアプリを利用するのか見ていきましょう。
*iPhone Androidともに対応しています。

アプリはタブレットやPC、インターネット接続可能なゲーム機でも利用できます。

  1. STOPitをインストールしてアプリを開くと、「報告」と「メッセンジャー」という2つのアイコンが出てきます。
    報告を開くと文字を打つ欄(報告内容)と画像を添付する欄(画像/動画を添付)が開きます。

ポストイット
2. 報告内容に書き込んで(例えば、SNSで友達に無視されています。など)送信します。
*画像添付欄:SNS等のスクリーンショット画像を説明に使用可能

ポストイット

しばらくすると、STOPitメッセンジャーに新しいメッセージがあります。という通知がきます。

3. 教育委員会の担当者などから、メッセンジャーに返事がきて”会話形式”でやり取りができます。

ポストイットスマホ画像

STOPit(ストップイット)では動画も送ることができます。例えば今リアルタイムでいじめがおこなわれているというときは動画に撮影し、その場で通報と報告ができます。

メリットとデメリット

匿名で相談ができるSTOPit(ストップイット)はメリットがいっぱいのように思えますが、デメリットもあります。

そこで、メリットとデメリットを紹介します。

メリット

▲いじめの傍観者が立ち上がるきっかけに
▲存在自体が抑止力
▲匿名で相談・報告できる

いじめる側・いじめられる側以外の第三者(傍観者)の生徒が行動を起こすきっかけへと手助けしてくれるのもSTOPit(ストップイット)の大きなメリットだといえます。

デメリット

嘘の報告で新たないじめに
▲対応する学校側に負荷がかかる

匿名は相談しやすい環境につながりますが、嘘の報告にもつながるなどメリットばかりではありません。

しかし、いじめに悩み誰にも相談できない子供にとっては、名前を明かすことなく相談できる環境は、一歩を踏み出すきっかけになっていることもまた事実です。

まとめ

誰にも相談できない。

そして、

周りで見ていてなかなか力になってあげられない。

いじめの早期発見・解決をめざすアプリ、STOPit(ストップイット)は、いじめで悩む子供に向けた新たなサービスです。

火種から無くしていくということは大事ですが、相談できる環境があることもまた子供の支えになる大事なことなのだと思います。

このSTOPitを新たに導入しようとしている自治体もあるということなので、広がりを期待したいですね。


米国シリコンバレー発祥のUdemyは、学びたい人と教えたい人をつなぐCtoCの学習マーケットプレイスです。