もみじで有名な「東福寺」へ行ってきました。

赤・黄・オレンジの美しいもみじのアーチをくぐり、京都の紅葉を満喫。

そこで、日本最古にして最大級の伽藍(がらん:寺院の建物の総称) である「東福寺」の心ひかれる数々の魅力をはじめ、紅葉時期の御朱印、混み具合、アクセス情報などを感想を交えながらたっぷりとお届けしていきます。

小さな見どころでは、恋愛成就?西郷隆盛?魔王石?などのちっぴり気になる内容も紹介しているので、訪れる際のまめ情報として楽しみください。


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東福寺とは

東福寺は、恵日山(えにちざん)と号する臨済宗東福寺派の大本山で、鎌倉時代の摂政 九条道家が、九条家の菩提寺(ぼだいじ)として、1236年から1255年まで19年を費やして造営し、創建から750年の歴史あるお寺です。

相次ぐ火災で大部分を焼失する出来事がありましたが、1347年、前関白の一条経道によって仏殿は再建され、京都五山の一つとして、東福寺は完全な禅宗寺院としての寺観を整えることとなったそうです。

<まめ知識>
菩提寺(ぼだいじ)とは、先祖代々のお墓があって、法要を営むお寺のこと。[参考元:浄土宗

紅葉の名所「東福寺」

紅葉の名所として知られる「東福寺」には、桜の木がほとんどありません。これについては、写真の後で…。

約2千本ある「東福寺」のもみじ。高低差があり色の変化が長い期間楽しめるとあって、紅葉の見ごろを迎える11月は年間参拝者の半数である”約40万人”が訪れるそうです。

今回訪れた11月末はまさに見頃のピークで、係の方に「今日はピークの中でも一番の見頃で、きれいだと思いますよ」とうれしい言葉をかけていただきました。

その際に撮った、美しく色づいた「もみじ」を写真がこちら↓です。しばし、秋の紅葉を写真でお楽しみください。

京都 東福寺

京都 東福寺

京都 東福寺

京都 東福寺

京都 東福寺

【撮影:エリッソ】*無断転用禁止です。

ここで、少しまめ知識を!

「東福寺」には、なぜ、桜の木がほとんどないのか。

その理由は、将軍足利義持が吉山明兆(画僧)に絵の褒美として望みを聞いた際に、「境内に多くの桜を植えると後世に遊興の場になるため、それを禁じて欲しい」と言ったため、義持が桜の木を切ったとの話が伝えられています。

東福寺の三大橋

東福寺の見どころのひとつでもある3つの橋。古きを感じる造りとおもむきは、贅沢とさえ思えてしまうほど。

それぞれに異なった姿を見せてくれるだけに、見逃せないおすすめスポットでもあります。

通天橋(つうてんきょう)

京都 東福寺

偃月橋(えんげつきょう)

【撮影:エリッソ】*無断転用禁止です。

方丈から見た偃月橋(えんげつきょう)。中央奥にある橋がそうです。

京都府指定文化財の「偃月橋」。1603年の建築で、東福寺三名橋のひとつ。

臥雲橋(がうんきょう)

通天橋から見た臥雲橋(がうんきょう)。

東福寺の三門

三門(さんもん)もまた「東福寺」の見どころのひとつ。

国宝建造物でもあるこの三門は室町初期の再建です。

通常は非公開としている三門ですが、時折、特別公開することがあるので興味のある方は東福寺の公式ページをチェックするとよいでしょう。

【まめ知識】
◾️山門、三門とは

山門とは山中に建てられた寺院の正面の門のことをいうが、ほとんどの寺院が山号を持つようになると、平地の寺であろうとも正面の門を山門と呼ぶようになった。三門とは「三解脱門」のこと。解脱のための三つの関門のことである。一つは空解脱門、一つは無相解脱門、もう一つは無願解脱門のこと。この三門を寺の門にたとえたわけで、寺の門をくぐるということは、三解脱門をくぐるということの意を表す。はじめ禅宗の寺での呼称だったが、後に他宗もまねて使うようになり、山門と同義語となるに至っている。[引用:BUDDHA WORLD]

紅葉時期限定の御朱印も!

「東福寺」では、紅葉の時期だけに書かれるもみじをあしらった御朱印があり、これを求めて訪れる方もいました。

こちらは⇧通常パターンの御朱印です。

小さな見どころ

「東福寺」の寺院内には小さな見どころもいっぱい!紅葉も素敵だけど、いろいろと興味深いものも…。

◾️東福寺の屋根瓦

さまざまな屋根瓦もまた東福寺の小さな見どころです。下記の写真のほかにも変わった屋根瓦がいっぱいあるので、行かれた際はぜひ上を見上げてみて!

◾️東洋の恋愛の神様 「愛染明王」で恋愛成就!?

丹塗りの柿(こけら)葺き八角円堂の「愛染堂(あいぜんどう)」は、南北朝時代の建築。京都市東山区にある臨済宗東福寺派の寺院で「東福寺」の塔頭である万寿寺(まんじゅじ)より移され、「愛染明王」を祀っています。

⇧八角円堂内に祀られている「愛染明王」

愛染明王とは?

東洋の恋愛の神様。愛欲を仏の悟りに変える力を持つ。

ご利益は、良縁、結婚成就、夫婦円満、無病息災、延命、戦勝、染物屋・水商売守護があるとされています。

仏教では愛欲は煩悩の1つで、煩悩を捨てることが悟りを開く道であるとされていました。ところが密教では「煩悩即菩提(ぼんのうそくぼだい)」という煩悩があるからこそ、人々から悟りを求める心が生まれると考えられています。その教えを象徴したのが愛染明王であり、愛欲・煩悩を悟りを求める心に導き、さまざまな悩みを救ってくれるとされています。

全身赤色で、3つの目に6本の手があるのが一般的で、西洋の愛の神・キューピッドと同じで弓矢を持っています。

ちなみに戦国武将・直江兼継の頭兜には「」の文字の前立てがあることで有名で、「愛」の1字は愛染明王から取ったとする説があります。

[参考元:仏像ワールド

◾️明治維新で西郷隆盛も滞在した即宗院(そくしゅういん)

京都五山で京都を代表する寺院の一つである「東福寺」の塔頭(たっちゅう)「即宗院」。

嘉慶元年(1387)に薩摩の国・島津氏によって創建され、それ以後薩摩藩の菩提寺(ぼだいじ)に。創建当時は現在より南に位置していたが、永禄12年(1569)に火災で焼失し、島津義久公が慶長18年(1613)頃再建。

京都市指定名勝となっている庭園は元は鎌倉〜室町期に造られたとされる池泉式庭園で、明治時代以降は荒れ果てていたが1970年代に日本の造園史家である森蘊(もり おさむ)氏により現在の姿に復元整備され、庭園は現在京都市名勝に指定。紅葉の美しさと千両の鮮やかさで有名です。

薩摩藩ゆかりのお寺ということで、西郷隆盛と月照(京都清水寺の勤皇僧)は、王政復古を志し、新撰組や幕府の追っ手を逃れこの即宗院の採薪亭で幕府転覆の策をめぐらし、西郷隆盛はその後の苦難を乗り越え、鳥羽伏見の戦い(慶応5年)から勝ち進み勝利を手中にしました。

また、篤姫が、近衛家の養女となって徳川家へのお興しいれの際、この「即宗院」に立ち寄ったと言われています。

⇧奥に進むと「即宗院」へつながっており、石碑も建てられています。

特別拝観期間中(2019年11/12~12/4)に訪れたにもかかわらず、私は拝観できず。明治維新、西郷どんが好きな方はぜひ訪れてみてください。

<まめ知識>
塔頭(たっちゅう)とは、禅宗で、大寺の高僧の死後、弟子がその徳を慕って墓の塔の頭 (ほとり) に構えた寮舎で、わきでらともいう。[参考元:goo国語辞典、ブリタニカ国際大百科辞典]

◾️五社成就宮と魔王石

三門の東にある五社成就宮は「東福寺」の鎮守社として岩清水八幡、賀茂、稲荷、春日、日吉の五社を祀るので五社明神社ともいわれています。

五社大明神の石鳥居をくぐり、石段を中ほどまで上がった左手に十三重石塔と、そのかたわらにある小さな祠の中には「魔王石」があります。(鞍馬山の魔王が降臨したといわれているようです)

⇧奥の石段を上ったところに五社成就宮があります。「魔王石」に興味がある方は登ってみてください。

◾️浴室

三黙堂(さんもくどう)とは、禅堂、浴室、東司のことを示し、この三カ所では語話談笑することが固く誡められているそうです。

◾️雪舟庭園(せっしゅうていえん)

室町時代に活躍した水墨画家の雪舟は禅宗の僧でもあったそうです。紅葉の名所として知られる東福寺の塔頭寺院の一つ、「芬陀院(ふんだいん)」には、雪舟が作庭したという枯山水庭園があります。

私が訪れた日は休園だったため、枯山水庭園を見ることができませんでした。とても素晴らしい庭園のようなので、「東福寺」へ行かれた際はぜひ立ち寄ってみてください。


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拝観時間

「東福寺」の拝観時間は季節によって異なります。

秋の紅葉の時期は通常より30分早いので、紅葉を目当てに観光される方は拝観時間をしっかりとチェックして行くようにしましょう。

4月~10月末まで 拝観時間  9:00~16:00 拝観受付終了は16:00 ※16:30に閉門
11月~12月 第一日曜日まで 拝観時間  8:30~16:00 拝観受付終了は16:00 ※16:30に閉門
12月 第一日曜日~3月末 拝観時間  9:00~15:30 拝観受付終了は15:30 ※16:00に閉門

拝観料金

「東福寺」は2箇所で拝観料がかかります。

◾️通天橋・開山堂 
拝観料 400円(小中学生 300円)

◾️国指定名勝 東福寺本坊庭園
拝観料 400円(小中学生 300円)

※通天橋・開山堂、東福寺本坊庭園は、通年を通して拝観できます。

どちらも見どころ満載なので、ぜひ拝観してみてください。

下の写真は「東福寺本坊庭園」の様子です。

「東福寺本坊庭園」内から見る紅葉も素晴らしく、座って観賞している方も多く見うけられました。なんだか時間がのんびりと過ぎるような…とても心地よい気分にさせられます。

交通アクセス

◾️アクセスMAP

◾️電車での案内

阪急電車でのアクセス
「阪急河原町」→徒歩約7分→「京阪 祇園四条」→京阪本線約5分→「京阪 東福寺」→徒歩約10分→「東福寺

JR・市営地下鉄でのアクセス
「各線京都」→JR奈良線約3分→「JR東福寺」→徒歩約10分→「東福寺

京阪電車でのアクセス
・「京阪 東福寺」→徒歩約10分→「東福寺
・「京阪 鳥羽街道」→徒歩約8分→「東福寺

◾️バスでの案内

京都駅からのアクセス
京都市バス(88系統208系統)約15分→「バス停 東福寺」→徒歩
約4分→「東福寺

四条河原町からのアクセス
京都市バス(207系統)約19分→徒歩約4分→「東福寺

東山三条からのアクセス
京都市バス(202系統)約18分→徒歩約4分→「東福寺

祇園からのアクセス
京都市バス(202系統・ 207系統)約14分→徒歩約4分→「東福寺

◾️車での案内

  • 名神高速京都南ICより約4㎞
  • 名神高速京都東ICより約7㎞
  • 阪神高速8号京都線ICより約1㎞

駐車場

東福寺境内の禅堂南側駐車場、または北駐車場(下図)が無料で利用できます。

無料有無と閉鎖時期

ただし、駐車スペースは広いとはいいがたく、また、紅葉のピーク期間は駐車場は閉鎖されます。2019年は10月25日~12月10日が閉鎖期間でした。

⇧正面に見えるのが禅堂(ぜんどう)で、わが国最古で最大の坐禅(ざぜん)道場です。ちなみに、中に入ることはできません。

「東福寺」周辺には有料駐車場がいくつもあるので、紅葉がピークを迎える時期にお車で行かれる方は、事前にチェックすることをおすすめします。また、ピーク時は有料駐車場もすぐに満車になるので気をつけてください。

東福寺周辺の駐車場

「東福寺」周辺には有料駐車場がいくつもあるので、紅葉がピークを迎える時期にお車で行かれる方は、事前にチェックすることをおすすめします。また、ピーク時は有料駐車場もすぐに満車になるので気をつけてください。

◾️アクセスMAP

【補足】
自転車・50cc以下のバイクは、秋の拝観期間中は境内外に駐輪場が設けられます。50ccを超えるバイクの駐輪場はありません。

紅葉ピーク時の込み具合

紅葉の時期には約40万人が訪れるほど観光客が押し寄せる「東福寺」。実際に行ってみて感じた込み具合の現状をお伝えしたいと思います。

11月末の日曜日に「東福寺」を訪れたエリッソ。到着したのは、朝の7時半ごろと拝観時間より1時間早く着きました。ところが、すでに本堂の周りには多くの人だかりが…。ざっと数えて400〜500人ほど!?もの行列が出来ていました。

すぐさま行列に並ぶも、次から次と人は増すばかり。団体での拝観もかなり多く見受けられました。

紅葉の人気観光スポットとはわかっていたものの、拝観時間の1時間前ではどうも遅すぎたようです。

11月の終わりともなると、寺院内は人であふれかえるほどの混み合いで、一部の場所では前へ進むにも時間がかかりました。

特に、通天橋からつながる重要文化財の「開山堂(かいざんどう)」への道のりは一方通行ではないため、とても混んでいました。

なお、車で訪れる方は交通規制が入る場合があるので、情報を確認してお出かけください。

【撮影:エリッソ】*掲載の各種写真は無断転用禁止。

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